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2006年03月13日
ガス化溶融炉の新たな「不具合」
13日の市民環境委員会でガス化溶融炉の技術検討委員会の中間報告が行われました。新たに、「バーナーの損傷」が報告され「材質の変更で長寿命化する」とし、現在銅(?)製のものをステンレス製などに変更する、と言います。また、「炉内耐火物の損傷」が報告され、「今回の定期修理で確認され、現在劣化原因の分析を行っている状況であるが、その結果を得て再度検討する」「なお、稼動後のトラブルによる、たび重なる立ち下げ立ち上げに伴う温度変化も、損傷原因の一つと推定できる」としています。炉内耐火物の損傷が産廃・一廃の混焼という「どんな物質があるか」わからないまま処理する方式に原因があることが示唆されています。(3月9日大本議員の質問で明らかになっていましたが、委員会に文書報告されました)。
私は、バーナーも、耐火レンガも、高品質の物を使用せず、安上がり品で実験をしているのではないか。無責任だ。エコワークス側にキチンと要求すべきだ、と主張しました。
2月25日の「ゴミ・環境問題を考える会」で、津川敬さんが「耐火レンガを精密に積む職人がいなくなって、現場打ちのプレキャストブロックなど安上がりレンガが使われていた」と静岡市の清掃工場の爆発火災事故の例を引いて話されたことを思い出しました。この炉は日立造船の大型ストーカ炉ですが、耐火物が磨耗して破れ、溶融メタル・スラグが流出。冷却水に触れて水蒸気爆発が起き、火災が12時間続いた、と「溶融炉が危ない!」(津川敬著)に書いています。
1999年に岡山県が倉敷市、川﨑製鉄、三菱化学などと一緒に「チャレンジ県政政策研究会」を立ち上げ、「水島地域での環境コンビナートの形成」と題した報告書で次のように書いています。
全県下の産廃発生量の半分近くが水島コンビナートである、また倉敷市白楽町焼却施設の使用が近く困難になる、として、「倉敷市の一廃と水島コンビナートの産廃を一括処理する『ガス化溶融炉』をPFI方式で整備する」。「実現のための必要条件」として「倉敷市の参画」を上げ、「①産廃の量や質は不安定であるため、長期間にわたって間違いなく受入れがあり確実な収入が得られる一廃処理を行って事業の安定性を図る②廃棄物がもつエネルギーで溶融する仕組みなので、低カロリーの物が多い産廃だけでは困難が生じる。そこで比較的熱量の高い一廃を加えて処理できれば効率的」と書いています。
ここに、倉敷市の参画が「産廃処理事業の安定性」「産廃処理の効率化」のためと、企業利益のためであることがあけすけに語られているではありませんか。この研究会には倉敷市の優秀な職員が参加していながら、何の反論もしていないのなら情けない話です。
ガス化溶融炉は、まさに企業利益のために計画され、PFⅠ(民間資金主導)が安上がりと宣伝し「倉敷市民のゴミ(一廃)」を儲けのタネに、20年間で、税金391.5億円を投入させようとするものです。
日本共産党は、こうしたPFI方式、一廃・産廃混焼方式、ガス化溶融炉の問題点を指摘し、この事業に一貫して反対してきました。運転開始1年も経ないうちに、私たちが指摘した通りの問題が吹き出ています。大型処理施設、ガス化溶融炉については、その導入で大量生産、大量消費、大量廃棄が続くことが問題です。ゴミの排出を抑え、地球環境を守る取り組みこそ求められています。
記事 小山ひろみち : 2006年03月13日
コメント
まず、二つの点についてお伺いします。
一つは「バーナーの損傷」についてですが、どこの個所のバーナーでしょうか?たび重なるたち下げ立ち上げとあることから、外気に開放された形の放散塔でかなり頻繁に、しかも長時間生ガスを洗浄・浄化することなしにそのまま燃やして、大気中に放散したと考えられます。その場合に使われたバーナーも損傷を受ける可能性があります。
もう一つは、PFI事業として行う際に説明理由②として、本当に「低カロリーのものが多い産廃だけでは困難を生じる。」などとして、一般廃棄物処理を加えるように、つまりは、公共事業化することを提案したのでしょうか?
水分を50%近く含む一般廃棄物の方がカロリーが高いなどと説明したとは考えられませんし、それを理由に民間の産廃事業ではなく、税金を投入するPFI事業とすることを求めたのでしょうか?
また、PFI事業の5原則は適切に機能しているのでしょうか?
税金391億円以上もつぎ込む「公共事業」として、①公共性の原則②民間経営資源活用の原則③効率性の原則④公平性の原則⑤透明性の原則は厳しくチェックされ、遵守されているのでしょうか?
少なくとも①と⑤の原則からすれば、公共施設整備として、PFI事業の事業発案から終結にいたる全工程を通じてすべての資料は公開され、透明性が確保されなければならないはずです。
伝え聞く状況・情報では、不具合などと曖昧な表現も含め、正確な情報開示がなされていないかに思えてなりません。
是非、詳しい情報をお知らせください。
投稿者 中嶋健司 : 2006年06月14日 16:24
中島様コメント有難うございます。
不具合を起こしたバーナーは、高温反応炉に酸素を吹き込むバーナーです。放散塔にもバーナーがありますが、不具合を起こしたものではありません。
産廃処理のために倉敷市の一廃処理(分別可燃ごみ、焼却灰、下水汚泥)を参画させ、PFI方式で運営して、儲けを確保しようとしたについては、これまで議会で追及してきたところですが、まだ市民に広く知られていません。
投稿者 小山 : 2006年08月04日 13:17
