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2006年03月15日

ガス化溶融炉でリサイクル?

 ガス化溶融炉について、2002年2月号倉敷市広報は「画期的な新ゴミ処理施設」と書き、旧川鉄千葉では「元素段階のリサイクル施設だ」と説明しました。「夢のゴミ処理施設」のように宣伝されましたが、果たしてそうでしょうか。
 帝塚山大学の安井伸郎教授は大学の教養科目の教科書として著した「エネルギーの科学」で、次のように書いています。
 「ゴミはエネルギーを取り出した残りカスで、使い勝手の悪いエネルギー状態、つまりエントロピーの大きな状態にあり」、「これを再び利用可能なものにする(リサイクルする)ためには、エネルギーを注入しなければならない」。
 「江戸時代には化石資源は使われていないので、使われたエネルギーは究極的には太陽エネルギー」であり、それだけで十分だったが、現代は大量のエネルギーを消費し、同時に膨大なゴミを出し、太陽エネルギーに由来する自然エネルギーだけで廃棄物を資源に戻すことは出来ない。さらに、廃棄物が有毒物質であったり、燃焼によって有毒物質を発生させる場合があるので、環境汚染対策が不可欠だ、と指摘しています。
 

 安井教授は「リサイクルの落とし穴」として「リサイクルそれ自体はエネルギー(つまり資源)を消費するもの」「リサイクルは消費を抑えることを前提として初めて、資源の節約という意味を持つ」「まず、使うことを削減する(リデュース)、使えるものはそのまま何度でも使う(リユース)、その後に初めて再利用(リサイクル)を試みるべき」「この順番を誤らないことが大切」と指摘しています。
 市民はゴミを出来るだけ減らし、再使用するようにし、処理場にいくゴミを減らそうと、努力しています。それなのに、岡山県や倉敷市が、市民のゴミを前提に、PFI一廃・産廃混合処理事業を推進するのは、市民無視の行政です。
 ガス化溶融炉は多くのトラブルを起こしています。その原因究明と改善を求め、また、厳重な環境対策を求めていますが、根本的には、こうしたごみ処理のやり方を見直すことが必要だと思います。

記事 小山ひろみち : 2006年03月15日

コメント

全く、同感です。前にも一度ご連絡しましたが、埼玉県でもオリックスというごみ処理施設とは全く畑違いの企業と組んで、PFI事業としてサーモセレクトプラント(450t/日)をこの6月から本格的に稼動させ始めました。
多大なエネルギーをかけて出てきた熔融スラグは資源化できるとのうたい文句とは裏腹に、未だにJIS規格すら取れず、市場流通など不可能な状況にあります。
しかし、東京都をはじめとして、各県、市町村までが、それぞればらばらな形で、利用促進指針などを決めて躍起になっている始末です。
上記のホームページにサーモセレクトについての記事を載せていますが、エコワークスの運転状況、ミネラルスクレーバーの不具合による停止などの状況について、お知らせいただければ幸いです。

投稿者 中嶋健司 : 2006年06月14日 15:43