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2006年07月02日

中沢弘基著「生命の起源」(新日本出版社)を読んで

 オパーリンは著書「生命の起源」(1928年刊)で、たんぱく質や核酸などの分子が太古の海で合成された、と言います。中沢氏はこの「太古の海が生命の母」という仮定に疑問を抱きます。「分子進化」は静かな海でなく「ダイナミックに流動する地球」から出てきた、と考えます。地球表面部が板状プレートに分かれ、マントル対流に乗って流動し、沈み込む、と言うプレートテクトニクスがあります。この流動で堆積物と水と空気から生命が誕生した、と言うのです。「生命は地下で発生し、海洋に広がった」と言う中沢氏の説は、魅力的ではないでしょうか。
 さらに中沢氏は「生物はなぜ進化するのか?」と問いかけます。「進化とは、生物界全体のエントロピーを小さくする現象」だとして、微惑星・隕石などが衝突・合体して地球が誕生した時、高温で溶融状態だったが、熱を放出し冷えて来た。地球全体のエントロピーは減少し、そこから地球の層構造とプレートテクトニクス、生物進化などの諸現象が出て来た、と言っています。
 

記事 小山ひろみち : 2006年07月02日

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